●売切、琥珀の中(NS-015)
¥55,000 税込
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●琥珀の中(NS-015)
NS(ニューシノギ)シリーズ
約90×120×40mm(亜麻布厚含めない)
記名 ITD 二口二V(井上時田大輔 2025)
●支持体
木材に亜麻布張り膠塗布
(綾織 ベラルーシ リネン100% 430g/m2)
本作より亜麻布の張りにタッカーではなく小釘を 採用
●使用顔料
鉛白(白、塩基性炭酸鉛)
鉛錫黄(乳白色、錫酸鉛)
鉛丹(橙色、四酸化三鉛)
黄土(黄土色、水酸化鉄)
泥炭(黒褐色、ヴァンダイキブラウン ※1)
酢銅緑(緑青色、塩基性酢酸銅 ※2)
松脂銅緑(深緑、樹脂酸銅)
クサカベ 黄色透明酸化鉄(黄褐色、酸化鉄)
クサカベ 赤色透明酸化鉄(赤褐色、酸化鉄)
クサカベ ローアンバー(黒褐色、酸化鉄、二酸化マンガン)
※1 部分水和酸化鉄(III) + 部分水和酸化マンガン + フミン酸
※2炭酸銅に酢酸を反応させてから(酢酸銅)松脂と短時間加熱反応させたもの
●固着剤
明るい不透明色は全卵をテレピンにテレピン溶蜜蝋やテレピン溶松脂、亜麻仁油、蜂蜜等を顔料に合わせて混ぜたもの
暗い透明色はテレピン溶ロジンを顔料と共に加熱して処理しペースト状にしたものに卵黄を加えたもの
※テレピン 松の樹液等から精製した揮発油。残ったものがロジンとなる
●メディウム(この場合は絵具を溶く為の助剤)
卵黄粉末に水を加えたもの
水に蜂蜜を加えたもの
ガムテレピン(恐らくペトロール、ホワイトスピリットの類)
今回のロット(NS-009~)から下描き→ワニス→白明部→ワニス着彩、暗部→ワニス→仕上げ→ワニス
という十余年前に自分がやっていた描き方に少し近いものを採用してみた。これは変色傾向があった酢酸銅の変化を防止する為の処置だが透明感と良い艶がありなかなか良い。
●大義名分
根本理念として
古典的で身近で安価※な材料で自分が納得できる絵画
※(この場合の安価とは天然ウルトラマリンやアズライト等高価で貴重な天然資源顔料等は精神衛生上使いづらいので、自分自身で常にストックできる範囲の価格という意味である。あくまで旧日の画家たちが身近な材料で絵画を制作していたであろうから、その様でありたいという考え)
展示頻度を抑えて、よりクオリティの高い絵を描こうという試みのさなか、小さめの絵を描いて糊口をしのぎたい…思惑の元制作されているものたち。もともと細密画を描いていたので原点回帰かもしれない。
市販キャンバスを基底材に張るより生亜麻布を張ってから膠引きした方がより頑丈ではと思い綾織の耐久度の高い亜麻布を張った。普通のキャンバスと違い綾織特有の斜めのラインが独特であるが割と昔のキャンバスは様々な丈夫な織りのものが使われてきたので歴史的でもある。
粒子が大きくて使いづらかった絵具たちを篩で裏漉ししたら大分滑らかで使いやすくなったので中々よい。
少し前は安筆に膠で細密描写しやすい様に穂先を固めたものを使っていたが、タミヤの筆が価格の割に大変使いやすい為今はもっぱらタミヤの筆ばかり使っている。
また細密描写の為に眼鏡型の4倍拡大鏡を使用し始めたので細密描写が大変しやすい。数時間使用後は一時的に視力が著しく悪くなるがGrokくん曰く基本的には問題ないらしい。寝ると回復する。
画題というか商品名というかまあタイトルは基本的つけないのだが展示では便宜的につけたり、ニューシノギたちでは必要なもの以外は付けないと思いNS-0H-00…という形にしていたが、あまりに管理番号的かもしれないと思いNS-004から大凡の画題を付記してみた。またサイズも色々あるので0H(0号のhalf)等
外した。
あくまで「この場面を描いているよ」というもので本質的に絵のタイトルは見た人が各自各々つけてよいと思う。
★★★内容★★★
我々が生きている世界は色だらけで昼も夜もあり変化に富んで興味深く美しいではあるが、多少疲れる事もある。時間や変化が止まった様な琥珀の中の様な世界もたまには良いと思うっぴ。
描かれているたぬき玉みたいなのは多分石の下にいっぱいいる。
●その他
支持体の後ろに穴があるので画鋲やビスを掛けられて非常に便利がよい。
自作差し箱に入れて発送します。
布袋はありません。
保護紙とプチプチに包まれます。
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